教授挨拶  原 英夫

 神経疾患は多岐にわたりますが、私たちは脳血管障害、神経難病(パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、重症筋無力症など)そしてアルツハイマー病をはじめとする認知症疾患を3つの柱として積極的に取り組み、診療科を超えた開業医の先生、急性期・慢性期病院、介護施設とネットワークを介して情報を共有し、地域医療に貢献したいと考えております。

 私が佐賀大学神経内科部門に赴任した後、佐賀県における認知症対策に取り組み、佐賀大学附属病院において初めて物忘れ外来を開設し、精神科、放射線科、認知神経心理学分野と共同で認知症の診断と治療を本格的に始動しました。また2011年12月1日付けで佐賀県認知症疾患医療センター運営事業が開始されました。同附属病院が県の基幹センターとしての役割を担い、認知症の患者さんと家族の方が安心して暮らせる地域医療を目指しています。さらには佐賀県における神経難病医療体制の構築にあたり、佐賀県とともに神経難病ネットワークを発足させ2011年4月から基幹センターとしての役割を担うことになりました。

 佐賀県では脳卒中発症は依然として多く、これに対して脳卒中連携パスを作成し佐賀中部地域の医療機関と連携し脳卒中ネットワークを発足しています。当科では脳梗塞超急性期の血栓溶解療法(rt-PA)を行っていますがまだまだ周知されていないため市民公開講座など啓蒙活動を行い、救急部や脳神経外科と連携して一人でも多くの患者さんを助けてあげたいと考えています。

 最後に、私の抱負といたしましては、佐賀大学医学部附属病院を、高度医療センターとして高水準の医療、臨床・基礎研究を提供するようにし、情報開示と共有により住民の方の信頼を受けるようにつとめ、優れた医師の育成を行うことを目標としております。どうぞよろしくお願い申し上げます。


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